介護保険の住宅改修でまたぎの低い浴槽に交換できる?ポイント徹底解説

あなたのご両親がそうかもしれませんが、またぎの高い浴槽ですと片足を頑張ってあげないといけません。けれども、これは年配者にとって転倒リスクを高める行為です。

そこで、少しでもお得に浴室リフォームないしは、浴槽交換を考えるわけですが。実は、介護保険の住宅改修で、浴槽交換も補助されることを知っている方は、意外と多くありません。

もちろん、「要支援1~2」「要介護1~5」と認定されていない限りは、普通に年を重ねただけの方では対象外です。

しかし、対象者は申請できる権利があるため、割安で浴槽交換ができます。今回は、介護保険の対象者で1円でも損しない、またぎの低い浴槽交換について述べていきます。

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介護保険の住宅改修でまたぎの低い浴槽に交換できる

先ほども述べましたが、介護保険の住宅改修で低いまたぎの浴槽の交換は可能です。また、最近は浴槽の交換だけではなく、浴室リフォームを兼ねてシステムバスに一式変更してしまう方も少なくありません。

浴槽だけ交換しても、カビが生えやすかったり、冬の寒さがつらい浴室ですと、手入れの手間や健康面での不安がよぎりますので。

人は年を重ねると反射神経も悪くなりますし、手足がスムーズに動かせなくなります。結果的に、浴槽をスッとまたぐことができずに転倒するケースも見受けられます。

幸いケガをしなかったとしても、浴槽で滑ったことがトラウマになって、お風呂嫌いになってしまったら衛生面で問題が出てきます。

だからこそ、ご家族に介護保険の対象者がいれば、介護保険を有効活用してまたぎの低い浴槽や、浴室リフォームをされることを推奨します。何かあってからでは遅いですからね。

住宅改修費が補助される条件

なお、介護保険の住宅改修が補助される条件を、リマインドがてらにお伝えします。

・要介護認定で「要支援・要介護」認定をされている
・改修する住宅の住所が被保険者証の住所と同一で実際に本人が住んでいる

この2つが前提となる条件です。

住宅改修で浴室リフォームが補助される理由

念のために、住宅改修で浴室リフォームが補助される理由、根拠もあわせてお伝えしておきます。

・手すりの取り付け
・段差の解消
・滑り防止か移動円滑等のため床や通路面の材質変更
・引き戸等への扉の取り替え
・洋式便器等への便器取り替え

浴室の段差も危険ですし、手すりもないとなると、立ち上がる時にめまいでも起こしたら、捕まるところがなくて後頭部を強打することもありえます。

手すり設置や床の段差解消は、よくある廊下や居室だけの話ではなく、浴室においても適応されるということです。

住宅改修(浴室)の補助額

・扉を変えて間口を広くする→13,000円
・浴室と脱衣所の段差解消→31,500円
・浅い浴槽に交換→52,500円
・腰かけを浅いタイプに交換→89,250円

2019年4月時点の情報なので、補助額が上下することはあるでしょうが、乱高下することもないでしょう。なので、目安という形にとどめておいてください。

なお、この補助額は1割負担者の場合で、一定の所得がある方は2割負担になります。

浴槽交換以外にできるまたぎを低くする方法

ここまでお話しておいてなんですが、「浴槽交換はなあ・・・」「リフォームするまでもないかな・・・補助金があっても赤字になるし」と、思う方もいらっしゃるでしょう。

そこで、浴室リフォームも浴槽交換もせずに、できるだけ安上がりにまたぎを低くするポイントをご紹介しておきます。ただし、浴室の総合的な問題を解決できるわけではないので、対処療法的でそこまで推奨できないことも強調しておきます。

手すりを設置する

浴槽交換以外では、最もポピュラーな手段です。入浴時は縦型の手すり、浴槽から出るときは横型の手すりを利用しますが、最近は兼用のL字型手すりも普及してきています。

洗い場の床をかさ上げする

洗い場の床をかさ上げすれば、浴槽との高低差が減ります。しかし、ヘタに洗い場の床を上げてしまうと、今度は浴室の出入り口の高さも調整しないと、えらく段差のある浴室になってしまいます。

配管、排水管等の都合も考えないといけないので、専門のリフォーム業者に頼まないといけないですし、多少の手間はかかります。

特定福祉用具のすのこを使う

TOTOあたりの浴室すのこを使うことで、とりあえず浴槽との高低差は改善されます。カラリ床の素材を選べば、足の裏が冷たい思いをしなくて済む利点ありますね。

ちなみに、特定福祉用具は、介護保険制度の中にある福祉用具でレンタルに不向きなものを指します。工事改修までいかなくてもいい方なら、年間10万円までが補助されます。

バスボードを使う

ストッパーが付いてるものや、レバーがあるものであれば、浴槽に入る手間が大幅に減ります。ユニトレンド、パナソニック、島製作所等、各メーカーかも作っています。

値段も性能もピンキリですし、あなたの条件にマッチするかわかりませんから、不安でしたら業者に聞くのが手っ取り早いでしょう。

他の浴室リフォーム

先ほどもご紹介しましたが、今一度お伝えしておきます。

浴室の出入り口のバリアフリー化

浴室の出入り口に高さがあると、転倒する可能性が飛躍的に上がります。1㎝でも高くなっているとつまづくこともあるので、これは高齢者に限らず若年層も気を付けたいところです。

速やかに段差の解消をするには、すのこや踏み台を使うのがベターです。

滑りにくい床材に交換

水回りで滑りにくい材質を使っているのは致命的ですから、上から被せるか加工することが必要です。床材の変更は住宅改修費として降りますので、検討することをお勧めします。

浴槽交換や浴室リフォームを行う住宅改修の申請の7ステップ

補助金をもらうまでの手順は、おおまかに7ステップあります。とはいえ、ほとんどは業者任せになるので、手間がかかることはありません。

【1】介護リフォームを施工業者に相談

介護認定を受けていることが前提ですが、まだの場合も認可のサポートするところもあります。もちろん、不正な方法ではなく正規の方法でです。

【2】ケアマネージャーと打ち合わせ

小さい業者ですと、ケアマネージャーや福祉住宅コーディネーターがいないので、探すところから始めないといけないので、この手間をどう考えるかです。

工務店の規模がある程度大きいと、こうした有資格者がいることもあり、少し工賃が上がりますがコスパの問題ですから、私がどうこう言えることでもありません。

いずれにしましても、ケアマネージャー、福祉住宅コーディネーター、地域包括支援センター等の人間と身体状況や介護状況を確認してください。

【3】事前に役所に申請

たまに工事を急ぐがあまり、事後報告をされる方もいますが、工事後に申請しても住宅改修費は降りません。

だからこそ、事前に工事前写真と理由書を役所に提出しましょう。

【4】役所から受理通知書が届く

10日程待っていれば、受理通知書が自宅に届きます。そのあとで、リフォーム工事を着工していきます。

【5】工事着工と完了

工事自体は、各家庭の状況によって何日かかるかわかりません。早ければ数日で終わりますし、浴室以外の水回りも全て行うのであれば、2週間~1ヶ月くらいかかることもざらです。

【6】事後申請

工事が完成した旨の完成届、住宅改修費支給申請書を役所に赴いて提出します。

【7】確認通知と口座振り込み

事後申請の後は、1週間から10日程また待つ必要がありますが、通知書が自宅に配送されます。そして、そこから1~2ヶ月で指定の口座に振り込まれます。

償還払いと受領委任払い

余談ですが、工事に必要なリフォーム代を全て払ってから、住宅改修費を支給されるのを待つ「償還払い」が一般的です。

一方で業者によっては、1割なら1割、2割なら2割と、負担額だけを払う「受領委任払い」という支払い方もあります。

どちらにしても、払う額は同じなので、大きな問題はないと思われますが念のため。

まとめ

浴槽交換はもとより、浴室の全体リフォーム、反対に、簡易的な方法もお伝えしました。

個人的には、浴室リフォームをかけて諸々の問題を解決するのがベストだと思いますが、あなたの価値観や予算に大きく左右される話です。

いずれにしても、浴槽のまたぎが高くてもいいことは何一つありませんので、どの対策を取るにしても一日でも早く解決する方向に舵を切りたいところですね。

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